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中型免許を限定解除する流れ

中型免許を限定解除する流れ

2023/07/28

マイクロバスは、幼稚園の送迎用や、大人数で移動する際にレンタカーとしても広く利用されている乗り物です。以前は、大型車の免許が必要とされていましたが、現在では中型免許の資格があれば運転することが可能となっています。
もちろん、普通自動車免許しか取得されていない方の場合、当然中型免許の取得が必要となります。ただし、平成19年以前に普通自動車免許を取得された方の場合、以降に取得された方よりも短期間で免許を取得することが可能になっているのです。
果たしてそれはどうしてなのでしょうか?

マイクロバスを運転するために必要な中型免許の取得について

平成19年の道路交通法改正以降に普通自動車免許を取得された方がマイクロバスに乗るためには、教習所などに通って適性試験を受けて中型免許の資格を取得しなくてはなりません。通常、15時限の技能時間を設け、学科も受講する必要があります。一般的な教習所であれば、20日間ほど通ったうえで卒業試験を受ける形になります。
また、短期集中合宿などを利用した場合であっても、中型免許を取得するためには、8泊9日程の日数が必要とされているのです。これはあくまでも法改正以降に普通免許を取得した方が中型免許を取得される場合のケースとなります。

中型8t限定免許は限定解除をすればマイクロバスを運転できる

ただし、法改正以前に普通自動車免許を取得された方の場合は、通常と比べて非常に短い期間で教習が完了し資格を取得することができます。このような条件にあてはまる方が、中型免許を取得することを「中型8t限定解除」といいます。
免許証の表書きに「中型車は中型車(8t)に限る」といった表記がされている方が、これに該当します。通常の教習所の場合ですと5日間、合宿所の場合でも3泊4日と短期間となっているのです。
中型8t限定解除は、教習期間が短期で済むだけでなく、学科の免除や教習費用が安く済むなどのメリットがあります。

中型8t限定解除の流れとは?

中型8t限定解除をするためには、大きく分けて2通りの方法があります。
ひとつは教習所に通ったうえで、技能試験に合格する方法。もうひとつは、直接運転免許試験場で技能試験を受験する方法です。今回は、一般的な教習所に通って技能試験を受ける流れについてご説明いたしますね。

入校手続き

自動車教習所、または合宿教習に入校します。教習所によっては、入校時に視力や聴力などの適性試験を行う所もあります。

技能教習

限定なしの場合は15時限必要ですが、限定解除の場合は最短5時限程となっています。普通オートマ限定免許の場合は最短9時限となります。

卒業検定

卒業検定は教習所内で行います。指定自動車教習所で卒業検定に合格した場合には、普通免許のように試験場へ行って実施試験を受ける必要はありません。

試験場での適性試験

運転免許試験場にて、適性試験を受けます。適性試験では視力検査のほかにも、奥行きや距離感などを認識する深視力検査等もあります。

中型免許の交付

適性検査に合格すれば、各種手続きを行い、中型免許を交付してもらうことができます。

まとめ

中型車8t限定の方が、限定解除を行うための流れは非常にシンプルなものとなっています。指定校で教習を受けることで、技能試験などもないため非常にスムーズに中型車8t限定解除が行えます。
ちなみに、中型免許の交付と説明いたしましたが、正確には現在お持ちの免許証に「中型車(限定無し)」と裏書きされる形になります。新たに写真を撮って免許証を発行してもらうというわけではありませんので、ご注意ください。
なお、直接試験場へ飛び込み試験を受けにいった場合には、学科試験はありませんが技能試験を受けることとなります。普段から運転されている方でも、合格率は30%を下回るといわれていますので、不安な方は短期間でも教習所に通ったほうが良いかもしれませんね。