2023/07/28
運転免許の取得を考えるとき、「短期間で一気に取ってしまおう!」と、通学よりも合宿免許を選ぶ方が増えております。特に長期休みなど、まとまった時間のとれる学生の方は、合宿を選ぶ方が多い傾向にあります。
合宿免許は、参加するだけで免許が取得できると考えている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。合宿期間が決められているとはいえ、当然のことながらきちんと勉強し、試験に合格しなければ卒業はできません。運転免許を取得している人が多いため、簡単に合格できると軽く考えてしまう人もいますが、自動車の運転免許は国家資格のひとつです。しっかり勉強しておかないと合格することはできません。
今回は、最短期間で運転免許を取得するために必要な心構えやコツなど、合宿免許攻略法についてご紹介します。
合宿免許の最短期間
合宿免許の最短日数は、自動車学校や入校時期によって変動しますが、普通車ATで13泊14日、普通車MTなら15泊16日となります。およそ2週間で技能・学科のすべてを学習し、試験を受けることになるので、1日に詰め込まれる教習のボリュームは通学より多くなります。とはいえ、1日の教習時間は道路交通法で定められているため、それを超える時間で組まれることはありません。
二輪車や特殊車、二種車などの合宿免許も同様に、それぞれの運転免許取得に必要な教習の時限数を、自動車学校が法律に則って最短スケジュールを組みます。
検定試験は自動車学校によって実施日が決まっているので、一度不合格になると次の試験実施日まで受けることができません。場合によっては次の週に再受験となり、その分延長・延泊が発生することもあります。最短で卒業するためにはそういった事態にならないよう心掛ける必要があります。
合宿免許の最短期間
希望車種 | 所持免許 | 最短日数 |
---|---|---|
普通免許AT | なし | 13泊14日 |
普通免許MT | なし | 15泊16日 |
普通免許MT | なし | 8泊9日 |
普通免許 | 7泊8日 | |
大型二輪免許 | 普通二輪免許MT | 5泊6日 |
普通免許 | 13泊14日 | |
準中型免許 | なし | 17泊18日 |
普通免許MT | 5泊6日 |
最短日数で卒業する確率
合宿免許において最短で卒業する確率はどのくらいなのでしょうか。
お申込み時に多くの方からご質問をいただきます。実際に各教習所の指導員の方々に伺ってみると、車種や性別問わず8割弱の方は最短日数で卒業しているようです。そして延長になったとしても殆どの方は3日以内では卒業しているとのことでした。
※体感的な意見です
学科・技能、それぞれの習得のコツ
検定不合格といったミスをしない、知識・技能をしっかりと身につけるためのコツはあるのでしょうか。
まずは学科教習ついて。教科書に載っていることはすべて大切なことではありますが、何もかもを覚えることは困難ですので、試験に出やすいポイントを押さえて集中的に勉強することが肝心です。授業を受け持つ指導員は長年試験対策をされてきたプロなので、大切なポイントや問題になりやすい部分、間違いやすい箇所などを丁寧に教えてくれます。自習する場合にも、授業で教わったことを中心に復習することでポイントを掴むことができるでしょう。不安要素があれば指導員の方々に話しかけ遠慮なく質問しましょう。
次に技能について。まずは教習所内での練習(第一段階)で正しいハンドルの握り方や運転姿勢など基本をしっかりと身につけましょう。正しいハンドル握りと運転姿勢をマスターすると、自然と視野が広くなり、周囲の状況に気が付きやすくなります。MT車の場合はアクセルとブレーキ、ハンドルにくわえクラッチ操作も同時に行わなければならないので、AT車よりも技術が必要になるため、ひとつひとつしっかりと確認しながら慣れていくようにしましょう。
路上教習(第二段階)は、慣れない運転で交通の妨げになるからと焦らず、ゆっくりでも正しい操作を心掛けましょう。スピードの出しすぎは交通違反ですが、教習車がゆっくり走行でも、あおられる可能性は低いですし、仮にあおられたとしても焦る必要はありません。指導員の指示に従い、ひとつひとつの動作を確認しながら、運転技術を身につけていきましょう。
技能・学科ともに、指導員の話をしっかりと聞き、落ち着いて操作・学習することこそが、運転技術を早くマスターするコツとなります。
合宿免許で延長にならないための心構え
指導員の方に質問する
分からない事を無くす!この考え方がとても重要です。指導員の方が忙しそうだから話しかけにくい…。そんな雰囲気が出てる指導員の方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに忙しくて質問に答えられない事もあるでしょう。指導員の方も次の授業の予定があったり、他に急ぎの仕事があったりと事情があります。しかし後でもしっかり時間を作ってくださると思いますので、声をかけてみましょう。
空き時間を有効に使う
最短日数で卒業するためには、教習を受けている時間以外の過ごし方も重要になってきます。空き時間があれば勉強する癖をつけておきましょう。
教習所と宿舎が近い場合は宿舎に戻ったり、また所内に自習室がある教習所もあります。休憩しながらアプリを使って練習問題をするもの良いですね。
教習所内の技能教習については、指導員の許可を得られれば、実際にコースを歩いてどのような道路になっているかなどをチェックしておくと、車で走った際にも状況の把握がしやすくなります。
体調管理
一生懸命に努力することも大事ですが、体調を整えておくことも重要なポイントです。
がんばり過ぎて体調を崩してしまえば教習は受けられず、その分教習が遅れ延長・延泊、場合によっては延泊費用が発生し、最短日数での卒業は難しくなります。慣れない環境ではありますが、きちんと食事をとり、しっかりと睡眠をとり、基本的な生活リズムを守るようにしましょう。
仮免試験までが鬼門…
合宿が始まり、不慣れな環境で詰め込まれている教習スケジュール…。運転も初めてで緊張しっぱなし。心身ともにストレスを多く受ける状態で、やっと生活に慣れたか慣れてないかの6日目前後で仮免試験がやってきます。
この仮免試験が延長にならないための最初の関門です。仮免試験を合格する頃には現地の生活も慣れ始め、指導員の方との人間関係もできてくるので、2段階目の方が楽と感じる方も多くいらっしゃいます。教習が楽、というよりかは気が楽という表現の方が正しいでしょうか。合宿生活を楽しむ余裕が生まれてくるまでが気持ち的にも大変で、仮免試験がちょうどその境目になります。まずは仮免試験までを目標にして頑張りましょう。