合宿免許の交通費支給とは
合宿免許の交通費支給とは、遠方から入校する方に向けて教習所が交通費を規定額支給する制度です。教習所の方針により支給額や条件が異なり、中には全く支給されない場合もあります。
交通費支給は合宿免許選びの重要ポイント
合宿免許選びの際に重要になるのが交通費支給。これは教習所が遠方になるほど必ず見ておきたいポイントです。
例えば関西在住の方が関東の合宿を選ぶ際に、交通費支給が十分に無い場合は、関東に行くまでの交通費の殆どが自己負担となります。
また、このようなケースでは関西出発の方は当日集合に間に合わないために自己手配で前泊が必要になる可能性もあります。そうなった場合は、せっかく安い合宿免許に申し込みをしたとしても、合宿免許にかかる総費用の面でいえば割高になってしまいます。
交通費支給実例
実際に教習所に交通費支給規定を参考に説明していきます。
まずは、栃木県にある足利自動車教習所の交通費支給規定を見てみましょう。
2022年前期の情報を参考に紹介します
ご覧の通り、交通費支給額は一律で¥4,080となっております。これは東武浅草駅から足利市駅までの電車賃を想定して設定されています。よって、東武浅草駅までの交通費は自己負担となります。そして集合時間は10:10となっているため、もし関西地域から出発の方がお申込みした場合は、東京近辺で前泊が必須となります。
次は、マツキドライビングスクールさくらんぼ校の交通費支給規定の一部を見てみましょう。
関東出発の交通費支給規定です。一律で¥20,000の支給となり、また推奨ルートは新幹線となっています。
1枚目と違い、遠方からの入校も想定して多めの支給額になっていますね。これは教習所の受け入れ方針によって異なります。関東や関西以外の教習所は交通費支給額が高めに、関東や関西にある教習所は低めに設定されていることが多いようです。人口が多い関東や関西からお客様を呼び込みたいという教習所の考えがあるかもしれません。
合宿免許選びのポイント
交通費支給だけではなく、合宿免許の総費用を考えよう
交通費支給はあれば嬉しいですが、とはいえ合宿免許の料金が高ければどうでしょうか。これは学割や早割などのキャンペーンも同様ですが、合宿の料金や交通費支給額という単体で見るのではなく、合宿免許にかかる総費用で確認をしないと、思った以上に出費になるかもしれません。
- ポイント
- 交通費支給額の単体ではなく、合宿免許にかかる総費用を確認しよう
交通費支給の条件と注意点
交通費支給には条件が定められていることがあります。代表例は領収書必須です。ここでは良くある条件と注意点についてまとめました。
領収書必須か否かを確認
領収書必須の場合は、名義も確認するようにしましょう。また、鉄道の場合はみどりの窓口や改札の窓口、券売機でも領収書の発行が可能です。
住民票住所なのか現住所なのか
現住所と住民票住所が異なる場合、交通費支給の規定額がどちらの住所を基準に定められるのかを確認しましょう。
推奨ルートなのか必須ルートなのか
推奨ルートの場合は、どのルートで来ても一律○○円という決まりが多くあります。
一方、必須ルートの場合は、定められたルート以外で来た場合に交通費支給が無くなる可能性があります。
交通手配は原則自己手配、自己責任
交通の手配は原則自己手配となるため、満員だったから手配できなかったという理由で合宿免許のキャンセルをしたとしても、キャンセル料金発生対象となります。
また、交通に関わるトラブル(天災などでの遅延含む)で入校が出来なかった場合も教習所が一切の責任を負えません。もちろん、飛行機や新幹線のキャンセルにかかるキャンセル料金も自己責任となります。
出発帰着が異なる場合は必ず確認
出発帰着が異なるイレギュラーな場合は、交通費支給がどの様になるかを必ず確認しましょう。
支給額要件をしっかり確認しよう
交通費支給は、全額支給、一律支給など教習所ごとに要件が異なります。勘違いを防ぐためにもしっかり確認しましょう。
- 全額支給:実際にかかった交通費の全額が支給されます
- 一律支給:どれだけ交通費がかかろうとも、一律で支給額が決まっています
- 上限:上限で定められた金額内で、かかった交通費が支給されます
交通費支給が無いけれどオススメな教習所
兵庫県ポートアイランドドライビングスクール
ポートアイランドドライビングスクールは交通費の支給がありません。しかし、合宿料金が安く、例えば2023年6月~11月の料金は¥217,800~¥291,500(税込)となります。 アクセスの良さも相まって、とても人気の教習所です。
同時期の普通車ATの平均的な合宿料金は24万円になりますから、交通費支給が無かったとしてもリーズナブルな価格で合宿免許を実現できます。こちらの教習所は食事もついていませんが、それでも通常の平均料金と同じ位で合宿免許を実現できる価格帯になっています。
上記の様に交通費支給は「安く実現したい!」というこだわりに対する手段の一つでしかありません。交通費支給が絶対にあったほうがよい!とご希望の方は、合宿免許の総費用がいくらかかるのかで探してみると、選択肢が広がるのでおすすめです。