2023/07/28
合宿免許をご希望の方には、最短何日で免許を取得できるのか、本当にその日数で卒業できるのか気になる方も多いと思います。
そこで、このページでは「入校から卒業までの最短日数と、その決定理由」「最短で教習所を卒業できない理由と、その対策」を解説いたします。
合宿免許の最短期間は何日?
車種別での最短日数(教習所入校から卒業まで)の目安は、下の表のようになります。例えば、普通車では最短でもMTなら16日、ATなら14日かかります。
さらに、免許を取得するには、教習所を卒業した後(1年以内)に運転免許センターで試験に合格する必要があります。「合宿免許が終わった=即免許取得」という訳ではないのです。
希望免許 | 所持免許 | 最短日数 |
---|---|---|
普通車MT | なし | 15泊16日 |
普通車AT | なし | 13泊14日 |
普通二輪 | なし | 8泊9日 |
大型二輪 | 普通二輪MT | 5泊6日 |
普通二輪AT | 7泊8日 | |
普通車 | 13泊14日 | |
なし | 15泊16日 | |
準中型車 | 準中型5t限定MT | 2泊3日 |
普通車MT | 5泊6日 | |
普通二輪 | 16泊17日 | |
大型特殊 | 13泊14日 | |
なし | 17泊18日 | |
中型車 | 中型8t限定MT | 3泊4日 |
準中型 | 5泊6日 | |
準中型5t限定MT | 5泊6日 | |
普通車MT | 7泊8日 | |
大型車 | 中型 | 6泊7日 |
中型8t限定MT | 8泊9日 | |
準中型 | 10泊11日 | |
準中型5t限定 | 11泊12日 | |
普通車MT | 12泊13日 | |
大型特殊 | 18泊19日 | |
大型特殊 | 普通車 or その上位免許 |
3泊4日 |
けん引 | 普通車MT or その上位免許 |
5泊6日 |
普通二種 | 準中型5t限定MT or その上位免許 |
6泊7日 |
普通車MT | 7泊8日 | |
中型二種 | 大型 or 中型 |
6泊7日 |
準中型 | 11泊12日 | |
準中型5t限定MT or 普通車MT |
12泊13日 | |
普通二種MT | 6泊7日 | |
大型 or 中型 +二種 |
6泊7日 | |
大型二種 | 大型 | 6泊7日 |
中型 | 10泊11日 | |
中型8t限定MT | 12泊13日 | |
準中型 | 13泊14日 | |
準中型5t限定MT or 普通車MT |
15泊16日 | |
中型二種 | 6泊7日 | |
中型二種8tMT | 8泊9日 | |
普通二種MT | 13泊14日 | |
大型 +普通二種 |
5泊6日 | |
中型 +普通二種 |
8泊9日 | |
中型8t限定MT +普通二種 |
10泊11日 |
当ページの期間は2020年7月1日現在のマツキドライビングスクール 村山校の場合の車種別最短日数となります。
教習所や日程によって車種別最短日数に変動があります。
合宿免許を最短で卒業できる確率
教習所の担当者など関係者にヒアリングをした結果、最短で卒業できる確率は普通車のATで約80%、MTで70%~80%程度との回答が殆どでした。2割ほどの方が1泊以上延泊になりますので、卒業予定日の次の日に私用を入れるのはリスクが高いと言えるでしょう。
最短で卒業できない理由
最短で卒業できる確率は、普通車のATで約80%、MTで70%~80%程度(※)になります。それでは、なぜ残りの方は最短で卒業できなかったのでしょうか。その様々な理由を解説します。
合宿免許関係者(教習所スタッフ等)の感覚から出た数字になります。
【合宿免許のQ&A】車の免許でマニュアルとオートマどっちがおすすめですか?
検定不合格
多くの場合、検定は1日1度のみ、場合によっては2日~3日に1回のみ行われます。このため、検定不合格になると1日はもちろん、2~3日の遅延が発生します。さらに教習所や仮免許発行機関が休みの日を挟めば、より長い遅延が発生します。最短卒業を目指すうえで、中でも要注意なのが仮免学科試験です。ほとんどの教習所では一定回数(2~3回が相場)不合格になると、住民票がある場所の免許センターで仮免許の学科を受けなおして再入校することになります。この場合、再入校日も学校の予定で決められますので、取得までに長い期間がかかってしまいます。
検定不合格で最大の難点は、延長になった上に「宿泊延長料金+再試験料金」というコスト面でのダブルパンチを受けるおそれもある点です。時間とお金の無駄を徹底して削りたいなら、検定の一発合格が必須になります。
休校日などが設定されている
合宿免許では、入校日によって休校日をまたぐ場合もあります。この場合は、休校日には教習や試験を行うことができず、休校日分合宿期間が延長されますので、最短日数では卒業できなくなります。また、仮免許を交付する機関にも休日がありますので、車種や入校日によっては仮免許試験を交付される日が遅れ、最短で卒業できなくなる場合もあります。
多くの場合、入校・卒業予定や休校日は入校の1ヶ月より前から決まっています。空き確認のお問い合わせやお申し込みの時点で、合宿期間をご確認することも可能です。気になる方は、合宿期間についても是非ご確認ください。
また、ほとんどの教習所では休校日も保証内(延泊追加料金が取られない)になっておりますので、この点はご安心ください。
体調不良・寝坊など
合宿免許で教習に出られなくなれば、その分教習予定が後にずれ込むことになり、延長が発生します。合宿免許で教習に出られなくなる主な原因としては、体調不良による欠席や、寝坊や周辺での道迷い等による遅刻があります。
この場合、1日から3日ほど延長することになります。また、ほとんどの教習所では、遅刻・欠席による延長で、追加料金や予定再調整料金がかかります。
最短で卒業するための方法
合宿免許で延長になると、時間、さらに原因によってはお金も余計にかかってしまいます。このような事態を避けるための対策を、数点に分けて解説します。
試験の一発合格を目指す
教習所で決められた日数(と教習料金)通りに卒業するためには、学科・技能試験の一発合格が欠かせません。短期決戦の合宿免許において、一発合格のために教習生ができることは、限られた日々の努力の積み重ねが全てです。そこで、学科試験・技能試験一発合格の攻略法について解説します。
学科試験はどう攻略する?
学科試験が難しくなる理由として、「知識がないと解けない問題が多いこと」「学科のテンポが速いこと」の2つがあげられています。この2つを乗り越えるワザをいくつかご紹介します。
- 分からないことはすぐ質問する
- 入校から仮免学科試験、仮免許交付から卒業検定までは、ほとんどの場合1週間もありません。分からない事があれば、放置しないですぐに指導員に質問する様にしましょう。特に4~6月・10~12月の空いた期間は質問のチャンスが多いので、ぜひ活用しましょう。
- 学科勉強用の装置を活用する
- ほとんどの教習所では校舎に学科勉強用のパソコンが設置してあり、学科勉強用のソフトやWebページを使えるようになっています。さらに、一部の教習所ではスマホや個人用パソコンで使えるWebページ・アプリを紹介しています。スキマ時間などを使って、こまめに勉強用の装置を使うことで知識の穴を探し、反復して勉強することでその穴を埋めることができます。
- 教習所の取り組みを積極的に活用する
- 教習所によっては勉強会を開催するなど、学科試験対策の取り組みを行うところがあります。このような取り組みを十分活用すれば、知識の穴を早めに埋められます。「合宿免許ネクスト」では、学科試験対策の取り組みが好評な教習所も取り扱っています。気になる方はぜひお問い合わせください。
技能試験はどう攻略する?
運転の技能試験を左右するのは「運転者の感覚・コンディション」と「試験のシステム」です。この2つにおいて不利にならないためのワザをいくつかご紹介します。
- まずは「落ち着き」が大事!
- 教習中にミスをしたら、いったん深呼吸してどの点が悪いのか考えてみる必要があります。焦ってしまうと、アドバイスが耳に入らないどころか、更なる操作ミスを招くことがあります。指導員の意見を聞きつつ、冷静にミスの原因をつき止めていきましょう。
- また、試験前に気持ちが焦ってしまうと、運転が雑になってしまうためかえって減点されるところも多く出てしまいます。試験の前に一旦クールダウンして、平常心で運転できるようにしましょう。
- 教えられた感覚のコツを色々試してみる
- 技能教習の中には、運転者の感覚が重要なところもあります。普通車のクランクや縦列駐車、バイクの1本橋やスラロームがその代表といわれています。しかしその感覚は教官により教え方が異なり、混乱しやすいところもあるかと思います。自分にはどの方法がベストかを知るためには色々と試してみましょう。また、指導員に「こうしたらいいでしょうか」と具体的な確認をしてみるのもオススメです。
- 安全確認は「動き」も確実に
- 試験(特に修了検定)で安全確認をする際は、目線だけでなく頭も気持ち分オーバーに向けることで、試験官に見えやすくするとよいでしょう。前提として、安全確認は目線、時に顔を適切な場面で適切な方向に向ける必要があります。ただ、安全確認を行っても試験官に見えていないと確認を怠ったとして減点対象になります。また、焦って運転するときは安全確認自体が中途半端になることもあります。試験官に伝わるほど十分に安全を確認するためにも、「動き」も確実にしておくとよいのです。
- 一度試験に取り組めばあきらめず運転する
- 試験は減点式ですが、逆をいえば一定の点数を下回らない限り不合格にはなりません。また、事故につながるような重大なミスがない限り試験は続きます。道路の縁石にタイヤが接触する位の小さなミスがあっても焦らず気を取り直し、最後までしっかり試験を受けきるという心構えでいきましょう。
遅刻や欠席をしない
欠席や遅刻の原因は、「周囲の勝手がわからない」「体の調子が良くない」といったことによるアクシデントです。最短卒業のためには、このようなアクシデントが起こらないようにすることが重要です。
体力の余裕は体調・生活習慣のコントロールから!
慣れない地域で不安になりすぎたり、逆に余計にはしゃぎすぎたりすると、心身のエネルギーを余計に使ってしまいます。その結果、朝寝坊をしたり体調を崩したりします。とくに合宿免許は午前8時より前から授業が始まる日や午後6時以降も授業が続く日もあります。このような時間に教習がある日もしっかり動ける方法をいくつか紹介します。
- 心身を落ち着け早く寝る
- 教習や食事が終わったら、睡眠時間を十分確保できるようにしましょう。お風呂のお湯をぬるめにしたり、アイマスクや慣れた枕を用意したりして、寝るために心身を落ち着けリラックスするのがオススメです。
- 食事はしっかり食べる
- 食事は、合宿生活を送る体力の源です。特に朝食をしっかり食べることは、胃から自律神経を整えることにつながるため、体内時計のリズムを作るのにも重要です。整った生活習慣で日中に良いコンディションを保つためにも、食事はしっかり食べましょう。
行動には時間の余裕を持って!
遅刻の理由に、「校舎の場所が慣れないから…」「周辺散策に時間を取られて…」ということがあります。これは、教習スケジュールの確認を忘れたり、確認しても余裕を持たなかったりすることが原因です。
この事を避けるには、まず教習スケジュールを確認しましょう。また、校舎と宿舎が離れている場合は、校舎・宿舎間の送迎時間も押さえなければなりません。
また、周辺散策をお考えの方は、道路の状況・周辺の交通機関(バス・電車)の本数やかかる時間も押さえておきましょう。授業の30分前には校舎にいることをオススメします。
卒業予定日を確認
まず、教習所の用意している入校プランが「合宿免許の最短期間は何日?」記載の最短プランでない場合があります。このため、プラン探しの時点で該当プランの卒業日を確認する必要があります。
「合宿免許ネクスト」の各教習所ページでは、主に2つの方法で卒業日を確認できます。
カレンダーがあるもの(※)は、カレンダーで入校日と卒業予定日を確認してからプランを探すことができます。カレンダー上の卒業予定日は、休校日も計算に入れたものになっています。
普通車(単体)教習と一部の二輪車教習がカレンダー形式で表示されています。
料金表の上にカレンダーがない場合は、料金表の下に入校日・最短日数の記載がありますので、そこをご覧ください。「最短日数」は休校日を計算に入れておりませんので、気になる方は「合宿免許ネクスト」までご確認ください。
最短日数について
最短期間はどうやって決められているの?
最短期間表に記載された日数は、ある決まりに従って決められています。その決まりについて、例を交えつつご紹介します。
多くの車種の最短日数は、
- 第一段階の技能教習時限数÷2(※)
+
第二段階の技能教習時限数÷3(※)
+
1 - 単位:日
- ※それぞれ小数点切り上げ
という式で求められます。
技能教習は、第一段階では1日2時限まで、第二段階では1日3時限までしか受けられず、教習が進むペースも1日に受けられる技能教習の日数に依存します。さらに、入校式や最終試験の日はそれぞれ半日ほど教習所にいない時間があります。このため、最短期間は上に示したような式で求められるのです。
例えば、普通車ATの技能教習時限数は、第一段階で12時限・第二段階で19時限です。これを式に当てはめると、12÷2+19÷3+1、つまり6+7+1で14日になるのです。
さらに、教習所や入校日によっては休校日を挟む場合があります。休校日は教習を進められないので、一部のプランでは最短期間表にある以上の日数で卒業することになります。教習所の中には曜日によって卒業日までの日数を変えている所もありますが、休校日までにどこまで授業を進められるかが関係すると考えられます。
合宿免許の最短日数は、1日に受けられる技能教習の日数から計算されています。そして、実際のスケジュールは最短日数に休校日など教習・試験を進められない期間を足すことで決められている場合が多いのです。
最短日数で卒業できないとお金がかかる!?
合宿免許において、入校日ごとの予定卒業日(※1)を超えると、教習所やプラン、年齢によっては追加費用がかかる場合があります。
延長になった時に出る費用としてまずあげられるのは宿泊費です。ほとんどの教習所では、最も低いグレードでも1泊税込3千円以上はかかります。普通車教習において、宿泊の保証は20代前半までの方なら卒業まで・20代後半以上の方は最短分(長くて最短+1~3日)になる場合が多いです。中には、20代前半までの方でも保証が最短+3日程度になることもあります。一方、グレードが上がる(※2)と追加料金も上がりますし、保証日数が少なくなることもあります(※3)。
さらに、一部の教習所では教習所の中には遅延した場合のスケジュール調整料金がかかる所もあります。特に技能教習や宿舎は、空きを探したり作ったりする手間がかかり、それをコストとして支払うことになるのです。
また、保証内容にもよりますが、授業や試験の追加自体にも料金がかかることも忘れてはなりません。詳細はコラム「試験は一発で合格しよう!」をご確認ください。
合宿免許を安く済ませたいなら、予定卒業日通りにストレートで卒業することが必須です。このページであげられた様々な方法で、早く・安く教習所を卒業しましょう。
学校が決めた卒業日で、多くの場合休校日も計算に入れたものになっています。
同じ教習プランで相部屋→シングルになる、シングル→ホテルシングルになるなど。
20代前半までの方は相部屋へ移動すれば卒業まで保証、ということも多くあります。
最短日数で組んでいるオススメプラン
山形県マツキドライビングスクール 赤湯校
なんとしてでも最短で卒業したい!!という方にオススメ
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合宿免許の最大の魅力は、最短日数で取得ができること。日本海自動車学校では、普通車ATで13泊14日と、最短で卒業できるプランを提供している教習所の一つです。(14日以上の入校日もあります)
最短で卒業できるだけではなく、様々な宿泊プランがあることも魅力的です。
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まとめ
- 普通免許の最短日数 AT:13泊14日 MT15泊16日
- 普通免許の最短合格率 AT:80% MT:70%
- 延長しないためには日々のコンディション作り、予習復習が大事